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A・リヒター G・ゲレス Albert Richter and Guido Gorres
ドイツ中世英雄物語
ニーベルンゲン
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グードルーン
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デートリッヒ・フォン・ベルン
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ニーベルンゲン ―ドイツ中世英雄物語 Ⅰ
Nibelungen ―Deutsche Heldensagen
(1993)
ブルグント国のグンテル王には美しいクリームヒルトという妹がいた。彼女を娶るため、ドラゴン退治で有名なザンテン城の王子ジークフリートがベルグントにやって来る。
この勇者の訪問を大いに喜び、歓待の宴や騎乗試合に明け暮れる最中、ザクセンとデンマークがブルグントに侵攻してくる。ジークフリートはブルグントのために戦い、多大な功績を収める。
戦いに勝ったグンテルは次にイースラント(*)のブルンヒルトを妃にもらおうとする。しかし彼女への求婚を叶えさせるには、女王の要求した競技に勝たねばならず、敗者には死が待っていた。ジークフリートはグンテルの依頼もあって一家来を装い、ひと肌脱ぐことになった。
かつてドラゴン退治の際、小人からもらった姿を隠すことが出来るマントを使い、まるでグンテルが戦っているように見せかけて勝利を得る。結果、グンテルは美しいブルンヒルトを妃にしたが、夜になるとグンテルは自分の妃に縛り上げら、彼女に指1本触れられなかった。これをジークフリートに嘆くと、またもや例のマントを使用して妃をねじ伏せた。グンテルはこれらの恩義もあり、クリームヒルトをジークフリートに差し出し、ジークフリートはクリームヒルトを伴いザンテン城へめでたく帰還するのだが、グンテルを助けた一件を軽率にもクリームヒルトに話してしまっていた。
数年経ち、ジークフリートとクリームヒルトにブルグントから招待が届く。ジークフリート一行はブルグントを訪れたが「何故偉大なグンテルの妹が臣下に嫁がねばならないか」とブルンヒルトがクリームヒルトに尋ねたことがきっかけで、二人の妃達は口論となる。あろうことか逆上したクリームヒルトは妃とグンテルの婚姻の夜の真実を口走ってしまう。プライドを傷つけられたブルンヒルトはグンテルの従兄でありマイスターでもあった猛者ハーゲンに報告。ハーゲンは女主人の誇りを奪回するため、巧妙な芝居を打ち、狩りに連れ出したジークフリートを誅殺。しかもその前夜、ハーゲンはジークフリートを守るためと偽り、クリームヒルトその人の口からジークフリートの弱点を聞き出したのだった。クリームヒルトはこの後、フンの王と再婚し、復讐の時を伺っていた。
遂にその復讐の機会が与えられた時、それは両国の滅亡ばかりでなく、近隣友好国も巻き込んだ凄惨な戦いの始まりでもあった。
主軸となってる人物の愚かさ加減に苛立って何度も不愉快になるのに、ついつい惹き込まれるこの内容は一体なんだろう。戦闘シーンは剣や甲冑の金属音が聞こえてくる、土煙が舞う…まざまざと音や映像、果ては臭気まで感じるような錯覚に陥って、これはこれでなかなかグロテスク。
完全なフィクションではない、何か歴史的事実が働きかけているのだろうか。
ブルグント人の滅亡はフン人によって437年滅亡したという史実に基づいて描かれているらしい。
国王と辺境領主との関係などの社会、宮中の優雅な生活ぶり、復讐と名誉が重んじられる徹底ぶり、荒々しい戦士としての戦い方や死のあり様などが読み進む中で自然と理解でき、それだけでも面白い。
3巻シリーズになっているが、Ⅱ「グードルーン」から読み始めた方が時系列で物語を追えるので、しっくりしやすいかも知れない。また、Ⅰ「ニーベルンゲン」でも後半から登場するディートリヒ・フォン・ベルンの物語を(Ⅲ)先ず読んでからというのも悪くないと思う。
*現ドイツ語でイースラントはアイスランドを意味しているため、日本語の解説書などでブルンヒルデの国がアイスランドとしているケースがあるが、オランダのライン川支流、イッセル川周辺らしい。
市場 泰男 訳
文元社 OD
発行 : 2004/02
ISBN:4-86145-060-8
B6判 / 311p
(旧)社会思想社/現代教養文庫
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グードルーン ―ドイツ中世英雄物語 Ⅱ
Gudrun ―Deutsche Heldensagen
(1993)
市場 泰男 訳
文元社 OD
発行 : 2004/02
ISBN:4-86145-062-4
B6判 / 456p
(旧)社会思想社/現代教養文庫
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デートリッヒ・フォン・ベルン
―ドイツ中世英雄物語 Ⅲ
Dietrich von Bern ―Deutsche Heldensagen
(1993)
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